ベトナムの大卒生雇用を事業化  ウォンズとトクシングループが連携 (株)ウォンズ(宇和島市新田町1、二宮徳仁社長)とトクシングループ(香川県多度津町、小林有二代表)は連携し、ベトナムの大卒生を現地雇用し、日本国内で就業するビジネスモデルを構築。5月から現地での学生説明会や面接等を柱とするツアーを始める。 同グループは、鉄製階段製造を行う(株)トクシンテクノを中核に、ベトナムでCAD設計を行う(株)トクシンベトナム、同国からの技能実習生受け入れのための協同組合など5社で構成。技能実習生は2009年から受け入れていて、翌10年からは在留資格制度に基づく就労ビザ取得により、同国から14人の大卒生を雇用し、管理職やエンジニアとして従事している。 同グループは、こうした実績を下地に新事業につなげようと、ウォンズに事業構築を委託。二宮社長自身が昨年12月から同グループのCTO(執行役員 最高技術責任者)に就き、日本国内の中小企業向けのビジネスモデルをこのほど構築した。 二宮社長は「ベトナムは向学心の強い優秀な大学生が多く、日本での就労意欲も高い。就労ビザにより長期育成ができる」とし、日本企業向けにTokushinを冠に付けた”採用ツアー”を設定。5月から毎月3泊4日の日程で現地に行き、各社のハノイ国家大学外国語大学、ハノイ大学などの4年生や卒業生を対象にした合同就職面接会に参加する。面接会の参加費用は一式で88万円で、旅費や宿泊費などは実費。内定者は6か月間の日本語教育を受けた後、正式採用となる。 今後、ツアーや同グループによる成功事例をアピールするため、2月10日に高松、同22日に大阪で無料セミナーを行う予定で、3月20日には松山市千舟町5のマツヤマンスペースでも開く。なお、ウォンズはベトナムから4人の大卒生を採用する意向で、同国に続いてフィリピンを対象に大卒生雇用のビジネスモデルも目指す。