ベトナムの高度人材を紹介  ファブの製作管理などに トクシンテクノ(香川) 香川県の階段や手すり専業ファブ、トクシンテクノ(香川県仲多度郡多度津町西港町、小林有二社長)を中心とするトクシングループはこのほど、現在進めているベトナム人の高度人材紹介サービスで第1回のマッチングを実施した。鉄骨ファブ数社も参加して製作管理や検査、CADの担当者が採用された。 同グループは、ベトナム国家大学ハノイ校とハノイ工業大学が開催する合同就職面接会に参画し、優秀な大卒生を日本企業に紹介する「トクシン+ジャパン50プロジェクト」を実施。2校から約1000名が面接会に応募し、書類選考と一次面接を経て、196名が本面接に進んだ。 日本からは参加予定の10社を上回る13社がプロジェクトに参加。プロジェクトでは1社あたり最低10名の面接を保証しているが、今回は成績と日本語能力で優秀な生徒が多かったため、1社平均15名の面接を行い、最終的に31名が内定を得た。内定者はこの後、入国審査と同時に大学において日本語と日本のマナー研修を6か月間受講し、日本での勤務に備える。 今回の面接には数社のファブが参加し、製作管理や品質検査、CADオペレーター担当者を採用した。 小林社長は「すでに各ファブで働いている。各企業での活躍を期待するとともに、本人にとっては将来への希望につながってほしい。また、鉄骨加工の業界で高度人材の活用が広がるよう、全国で説明会を実施したい」と事業への熱意を語る。今秋には第2回マッチングを予定しており、日本企業の申込みは7月末まで。参加予定企業数は20社に増やしている。